欧州版GPS、欧州が構築を進めている全地球衛星航法システム「ガリレオ」が、2016年12月15日から、いよいよ全世界でのサービスを開始しました。
まだ衛星数が不十分なため、サービスを利用できない時間帯や地域がありますが、初期サービス段階ではあるものの、米国の本家GPSや、ロシアのGLONASSと並んで、そしてそれらに頼ることなく、全地球規模で位置や航法、時刻の情報を利用できるようになりました。
今後、欧州版GPSガリレオは2020年頃からフル稼働を始める予定です。さらにそのころには中国やインド、日本の衛星航法システムも完成し、100機以上もの衛星航法システムの衛星が地球を取り囲むようになります。
欧州版GPSガリレオやGPSなどの衛星航法システムは、細かい違いはあっても、基本的には同じ仕組みを使っています。ガリレオはGPSやGLONASSとは異なり、民間で利用されることを第一に考えたシステムになっています。
ガリレオは民間向けに「オープン・サービス」と「コマーシャル・サービス」という2種類の信号を出しています。前者は無償で利用でき、すでに信号の受信できるチップを搭載した機器が販売されています。また将来的にはGPSと完全な互換性をもつ予定で、いずれは一台の機器でGPSとガリレオの両方の信号を利用できるようになり、サービスを利用できる時間帯や地域が増えたり、万が一GPSが停止してもガリレオのみで使い続けたりといったことが可能になります。
測位精度は、ガリレオの衛星群は、GPS衛星の高度2万km、GLONASSの1万9100kmに比べて高い高度2万3222kmの軌道をまわっている。高度が高いと、その分地上から一度に見える衛星の数が増えるため、GPSなどと比べ、高い緯度の地域でも十分にサービスを受けることができます。
GPSやロシアのGLONASSが現在数mなのに対し、ガリレオのオープン・サービスでは1m、コマーシャル・サービスでは数cmにもなりかなりの高精度となります。Galileoの衛星フリートが完全に整うのは、2020年代となる予定です。